過日、第４回わたしの旅ブックス新人賞の最終選考会を開催いたしました。
残念ながら今回は該当作なし、という結果になりました。
●総評
今回もたくさんのご応募をいただきありがとうございました。
過去３回に比べて、全体的に応募者の方の年齢層が低くなり、若い方からの作品が多く集まったのが印象的でした。
最終選考に残った８作品はいずれもユニークで、ご自分の言葉で「わたしだけの旅」が語られており、とても興味深く、楽しく読ませていただきました。
ただ、旅の臨場感や瑞々しさは伝わってくるものの、時系列でその旅を振り返ったような形の「記録」に留まってしまっているものが多い印象がありました。また、いくつかの旅の思い出を同列で書き並べるような形式は、メリハリに欠け少し残念に感じました。冒頭で読者の心を掴む、盛り上がりを意図的に創り出す、あるいは最後まで飽きさせずに読ませるための工夫などが足りなかったように思います。受賞作は単行本として出版するということを勘案し、既刊のシリーズに比肩する水準にあるかという視点で厳正に審査し、該当作なしという結論に至りました。
次回第５回も実施する予定です。（詳細は８月頃発表いたします）
素敵な作品に出会えること期待し、皆さまのご応募をお待ちしております。
