【書籍名】エストニアのかわいい刺しゅうと民族衣装のはなし
【著者】荒田 起久子
【判型】B5判
【ページ数】122ページ
【定価】本体価格1,800円+税
【発売日】2023年9月13日
【ISBN】978-4-86311-378-7
手しごとの国エストニアでは美しく可憐な伝統刺しゅうと民族衣装が、今もなお受け継がれています。日本ではまだほとんど知られていないエストニア刺しゅうは、華やかで精緻でありながら、どこか懐かしさを感じられるステッチとデザイン。手芸ファンならば心惹かれるものばかりです。本書では著者が現地に通い詰めて学んだ、各地域に伝わる基本のステッチや図案に加え、民族衣装の文化や歴史を写真つきでご紹介します。他では見ることのできない、エストニア刺しゅうの魅力を存分に味わえる貴重な1冊となっています。
*掲載地域:ムフ、リフラ、セト、ムルギ、キヒヌ
*基本のエストニア刺しゅうのステッチ&図案23種を紹介
◎お詫びと訂正:本文28p「Recipe」の抜きキャンパスサイズに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
抜きキャンパス(10cm×26cm)→(10cm×25cm)
・「はじめに」に代えて
エストニアで出会った美しい刺しゅうと民族衣装/108教区もある民族衣装
・美しい花刺しゅうの島、ムフ島
カラフルでかわいい民族衣装:ムフ島民族衣装の歴史
ムフ島の伝統刺しゅう:あたたかくて美しいムフ刺しゅう、自然を愛するムフ島のクロスステッチ刺しゅう、束の間の伝統 ミシン刺しゅう
ムフ島のフォークアートめぐり:ムフ刺しゅう作家シリエさんのアトリエを訪ねて、ムフ島の伝統文化を伝えるムフ野外博物館、手仕事を愛する女性たちが集まるムフ手芸協会「オアド・ヤ・エエド」
ムフ刺しゅうの図案と作品:ムフバード、ムフエプロン、ムフ刺しゅう
・可憐な花刺しゅうを生み出した町、リフラ
乙女心をくすぐるおしゃれな民族衣装:リフラ民族衣装の歴史
リフラの伝統刺しゅう:素朴でレトロ、乙女なリフラ刺しゅう、リフラの赤いクロスステッチ刺しゅう
リフラのフォークアートめぐり:美しい民族衣装と刺しゅうを伝えるリフラ博物館、エストニア全土の手仕事が集まるマルディラートクラフトマーケット
リフラ刺しゅうの図案と作品:民族衣装ブラウス用クロスステッチ刺しゅう、リフラ刺しゅう
・独特な伝統と文化が残るセト地方
胸のシルバーカップが印象的な民族衣装:セト地方の民族衣装の歴史
セト地方の伝統刺しゅう:両面の幾何学柄が美しいセト刺しゅう、こぎん刺しのような横糸渡しの伝統刺しゅう
セト地方のフォークアートめぐり:小さなオビニッツァ村を訪ねて
セト刺しゅうの図案と作品
・裕福な歴史的文化を持つムルギ地方
黒いロングコートと装飾が印象的な民族衣装:クールな黒いロングコート、ムルギ地方のスカートと歴史
ムルギ地方の伝統刺しゅう:不思議な幾何学柄のムルギ刺しゅう
ムルギ地方のフォークアートめぐり:貴重な資料があるヘイムタリ美術館を訪ねて
さらなる民族衣装と刺しゅうを求めて:エストニア全土の民族衣装が展示されているエストニア国立博物館へ、5年に一度!歌と踊りの祭典
ムルギ刺しゅうの図案と作品
・小さなおとぎの島、キヒヌ島
クールなトロイと赤いクルトがかわいいキヒヌ島の民族衣装:漁師が着るシックな男性用民族衣装、ステータスがわかる女性の民族衣装
キヒヌ島の伝統刺しゅう:色鮮やかで幾何学模様が美しい刺しゅう
キヒヌ島のフォークアートめぐり:ローシさんのアトリエを訪ねて、エッラさんのショップを訪ねて、島の伝統文化が知れるキヒヌ博物館
キヒヌ刺しゅうの図案と作品
・エストニア刺しゅうの基本ステッチ
ムフステッチ(シデピステ)/ランニングステッチ/バックステッチ/ストレートステッチ/アウトラインステッチ/フレンチノットステッチ /レゼーデージーステッチ/サテンステッチ /エストニアサテンステッチ(マダルピステ)/チェーンステッチ/ブランケットステッチ/ヘリンボーンステッチ /ホルベインステッチ/クロスステッチ/スパンコールのとめ方
・おわりに
荒田 起久子
ムフ刺しゅう作家&エストニア民族衣装手芸研究家。 2017年エストニア各地で民族衣装作りや伝統手芸を学び、ムフ刺しゅう作家シリエ・トゥール氏に師事。帰国後、日本人初のムフ刺しゅう作家として活動を始め、バルト三国の雑貨を扱うOnlineshop「ちくちくバルト舎」をオープン。刺しゅうや旅を通じて、エストニアの伝統文化やバルト三国の魅力を発信している。