【書籍名】オカルトゼネコン 火の島
【著者】蒲原 二郎(Jiro Kanbara)
【判型】四六判(並製本)
【ページ数】264ページ
【定価】本体1,200円+税
【発売日】2010年10月14日
【ISBN】978-4-86311-047-2
ボイルドエッグズ新人賞受賞作
『オカルトゼネコン富田林組』に続く
感涙の冒険巨編、書き下ろしで登場!
「田中さんて、お若いのに優秀ですね。尊敬しちゃいますよ」
し、信じられない。中学時代はパシリの田中と呼ばれ、
いつもバカ呼ばわりされてきたこの俺が、まさかこんなに
褒められるなんて。夢じゃない、これは現実だ......
と思ったのはつい五日前のこと。
「こらぁ、田中ぁ、さっさと鉄筋を運べー!」
次第に薄れゆく意識の中、脳裏に浮かぶのは
この世のものとは思えない南国の美しい夕日。
そして、桜ちゃんとのつかの間の逢瀬だった。
天下の大手ゼネコン「富田林組」で
俺こと田中たもつ二十二歳に下された業務命令......
それは太平洋に浮かぶ孤島で火山神の怒りを鎮めるという
新たなる地獄巡りにほかならなかった!
プロローグ
第一章 祝退院
第二章 久々の合コン
第三章 魅惑の街、ザギン
第四章 鬼王島上陸作戦
第五章 予想外の歓迎
第六章 孤立
第七章 媛タイプ鎮護ドーム
第八章 遺構
第九章 灼熱の搬入作業
第十章 悼む人
第十一章 情勢、緊迫す
第十二章 説得
第十三章 脱出行
第十四章 鬼王島からの手紙
エピローグ
あとがき
蒲原 二郎(Jiro Kanbara)
1977年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大学卒業後、海外を放浪する。帰国後、議員秘書となり、政治家を志すも挫折。現在は家業を継いでいる。第10回ボイルドエッグズ新人賞受賞作『オカルトゼネコン富田林組』で作家デビュー。本書『オカルトゼネコン火の島』は長編第2作、オカルトゼネコン・シリーズの第2弾となる。
2011/2/14 『Quick Japan』vol.94 書評
2010/11/6 『ダ・ヴィンチ』12月号 記事広告
2010/10/16 『読売新聞』朝刊 全五段広告
学生生活を楽しんでいる大学生のにおいがしてきた。同時に憂鬱な生活をしている高校生の雰囲気もして、少し切なかった。田中たもつ、これからも突っ走ってほしい。続編待ってます。 (22歳・男性)
とっても面白く、笑って泣きました。前作でこのシリーズの面白さを知り、期待した以上に良かったです。 (37歳・女性)