概要
【くすむ】とは、「①黒ずんだ渋い色になる。または、すすけたようなさえない色になる。②目立たない地味なようすになる」という意味。
目立たず、地味なようすになって、すすけたようなさえない老人となって飲みたい、という自身の願望にぴったりの店を見つけるため、夜な夜な全国各地の盛り場へ足を運ぶ著者。
『孤独のグルメ』原作者である著者が、全国の津々浦々で「くすみ酒」をした話を一冊にまとめた酒旅紀行。
目次
1 新潟駅前で初めて入った新しい店(新潟県「松崎屋」)
2 浜松、鰻肝焼きとタコブツで一杯(静岡県「松の屋」)
3 阿倍野の老舗で雨の昼酒に酔う(大阪府「明治屋」)
4 津軽で、純米吟醸の燗酒に驚く(青森県「竹浪酒造」)
5 神戸元町の老舗にて、金杯で乾杯(兵庫県「森井本店」)
6 長崎駅で立ち飲みした日本酒(長崎県)
7 呼子のイカのサルサフリットで燗酒(佐賀県)
8 新幹線の鶴亀と、究極の肴(新潟県)
9 道東の紅葉と天の川で、宿酒(北海道)
10 和歌山・田辺の炉端焼き、感動(和歌山県「炉端焼き とっくり」)
11 浅草で旅の最後に立ち寄る店(東京都「志婦や」)
12 名古屋・堀田で見つけた名店(愛知県「どての品川」)
13 修善寺で蕎麦屋酒(静岡県「胡々」)
14 門司港の角打ちで、数年ぶりに飲んだ(福岡県「魚住」)
15 奈良でおからで地酒(奈良県「炉端焼き みゆき」)
16 野沢菜の天ぷらに救われた(長野県)
17 函館の冷凍イカと五稜(北海道)
18 軽井沢でおいしいキャベツひと玉食う(長野県)
19 石川県で、手取川を呑みながら(石川県「五展」)
20 寿司屋のカニクリームコロッケ(千葉県)
21 「さくら納豆」に、大いに戸惑う(熊本県「炉端焼き 葵」)
22 修善寺のあじ寿司弁当とカップ酒(静岡県「舞ずし」)
23 飛騨古川で、熱燗と中華(岐阜県「食堂 さか江屋」)
24 武雄温泉でちょいと贅沢酒(佐賀県「あん梅」)
25 京都大衆酒場で、ちろりから注ぐ冷や酒(京都府)
26 若狭で「なっぱ煮」に感激した夜(福井県「お食事処 ばんない」)
27 西成でタコフェに遭遇、〆にカレーうどん(大阪府「手打ちうどんそば つかよし」)
28 五島列島で「三・五・七・鬼」に驚いた(長崎県「やきとり武蔵」)
29 会津帰りの新幹線でおにぎりと缶酒(福島県)
30 鈴鹿でいい店にあたった夜(三重県「やまが」)
31 鹿児島で半魚人の腹皮焼き(鹿児島県「半魚人」)
32 青森の居酒屋で旨い蕎麦に出会った(青森県「横丁」)
33 夜のカッパと、初の姫路おでん(兵庫県「ふくさき」)
34 博多での飲み直し酒が、楽しいことよ(福岡県「酒一番」)
著者紹介
久住 昌之(Qusumi Masayuki)
1958 (昭和33)年、東京三鷹市生まれ。1981年、泉晴紀とのコンビ「泉昌之」としてマンガ誌『ガロ』でデビュー。以後、マンガ執筆・原作のほか、エッセイ、デザイン、音楽など多方面で旺盛な創作活動を続けている。谷口ジローとの共著「孤独のグルメ」は映像化され、現在までテレビシリーズとして絶大な人気を博している。著書は『久住昌之の終着駅から旅さんぽ』(天夢人)『勝負の店』(光文社)『麦ソーダの東京絵日記』(扶桑社)『新・佐賀漫遊記』(産業編集センター)など多数。また、実弟・久住卓也とのユニットQ.B.B名義で『古本屋台2』(本の雑誌社)などがある。