概要
タニス・リー、恐怖とエロスのファンタジー
雪のごとく白い肌、森のごとく黒い髪、血のごとく赤い唇--美しい森の城の王女アルパツィアは、十四歳になった冬、城を襲った征服王ドラコによって連れ去られ、陵辱される。
ドラコの王妃となった彼女は、「豊穣の女神デメトラの土地」と呼ばれるベルグラ・デミトゥで、敵に囲まれ心を閉ざしたまま、一人の赤ん坊を産み落とす。
コイラと名づけられ、乳母に育てられた赤ん坊は、七歳になったある日、城で時折見かける氷のように美しく冷たい女が、自分の母であることを知るのだが--。
さまざまな物語要素がまるで鏡のように乱反射し、紡ぎ出されるタニス・リーならではの、美しくダークなエロティック・ファンタジー。
愛を求めてさまよう二人の「白雪姫」の物語。
著者紹介
タニス・リー(Tanith Lee) 環 早苗/訳
タニス リー(Tnith Lee) 1947年イギリス生まれ。9歳から創作を始める。長編、短編、シリーズものなど15カ国以上で翻訳されている。他に『バイティング・ザ・サン』(弊社刊)など。
広告・パブリシティ
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