概要
インド最北部 ヒマラヤの西のはずれにあるラダック。そこには 決して怒らない人々が暮らしている———。その言葉に誘われるようにラダックを旅した著者の 贖罪と再生を描いた私小説的旅紀行。ラダックの街の道端で見つけた凍りついた犬の屍体。徐々に明らかになっていく旅の理由。ラダックの荘厳な自然と現地の人々のおおらかさに包まれながら 過去から解放されていく著者の姿が描かれる。2020年度「わたしの旅ブックス新人賞」受賞作。
目次
プロローグ
Ⅰ 夏
Ⅱ 冬
エピローグ
著者紹介
小林 みちたか(Michitaka Kobayashi)
ライター。1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。2000年朝日新聞社入社、04年退社。広告制作会社などを経て、10年より国際NGO AAR Japanに所属し、国内外の緊急支援活動に携わる。11年退職。17年、東日本大震災のボランティア活動を綴った『震災ジャンキー』(草思社)で第1回草思社文芸社W出版賞・草思社金賞を受賞。20年、『死を喰う犬』(産業編集センター)で第1回わたしの旅ブックス新人賞を受賞。
読者さまからの声
「そこには決して怒らない人が‥」のフレーズに惹かれて読みました。 自分にも後悔はあるけれど。 ドルマ、アムチ、チョコレス、赤いバラの師匠、ラルー村のよく笑う奥さん、ロータス‥‥〝ハナから何かをコントロールしようという気すらないのかもしれない〟ラダックの人たちが、今この時も同じ地球の上にいて笑っていると思うだけで、光明というか希望というか、今日もちょっと頑張れるような気がします。 次3度目に読んだ時、今度はどう感じるのか?それも楽しみです。(60代・女性)
読み始めたらあっという間でした。まだこういう旅も出来るんだなと。タイトルがやけに心に残ります。オススメ。(40代・男性)
情景描写が見事で、一緒に旅をしているかのように読めました。 作者が冒険家や、登山家でなく普通の旅人だったので、より身近に感じることができ、共感できたのかもしれません。 「自分にしか意味のないことにこそ意味がある」 とは素敵な考え方だな、と思いました。(40代・男性)