【書籍名】“結婚”をやめたパリジェンヌたち
【著者】酒巻 洋子(Yoko Sakamaki)
【判型】B6変型判(173mm×114mm)
【ページ数】160ページ
【定価】本体1,200円+税
【発売日】2019年2月14日
【ISBN】978-4-86311-213-1
独身、パックス(民事連帯契約)、事実婚、離婚。
パリジェンヌたちが"結婚"を見直し始めている。
2017年、フランスの合計特殊出生率はEUで第1位。
だが、生まれた子供の約60%が婚外子である。
つまり女性たちは、産んではいるが、結婚はしていないのだ。
フランスに住み、フランス人男性とパックスを結ぶ日本人女性ライターが、
現代を生きるパリジェンヌたちのリアルな結婚観、家族観をつづったエッセイ。
“世間体は気になる。それでも自分の道を進む”
パリジェンヌたちに学ぶ、多様な生き方、家族のあり方とは。
はじめに
第1章 個人主義の国に世間体はあるのか?
<独身でいてはいけない理由>
個人主義な国、フランス/意見は異なるのが当たり前/余計なお節介には毅然と答える/
独身は型破りな人物である/増え続けるヴィエイユ・フィーユ
<結婚しなくてはいけない理由>
家族からのプレッシャー/結婚することは義務なのか?/家のため、金のための結婚
第2章 恋愛と結婚は両立するのか?
<愛のある結婚を求めて>
フランス人の結婚する理由/愛し合ってはいけない結婚/不倫は結婚からの逃避法/恋愛結婚を夢見て
<結婚へのフランス的ステップ>
低下し続ける婚姻率/選べるカップルの形/結婚するタイミング
第3章 愛は永遠に続くものなのか?
<結婚しても愛を求めて>
フランス人の離婚する理由/結婚の大敵は不倫/不倫大国、フランス/恋愛結婚の行く末
<愛がなくなれば別れるのみ>
女性が得た離婚する権利/離婚を可能にする経済的自立/長い人生、長い結婚生活
<新しい人生の始まり>
フランス人の離婚に対するイメージ/再婚するか、独身でいるか/人生何が起こるか分からない
第4章 子はかすがいなのか?
<子供は離婚の妨げにならない>
離婚家庭の子供たち/親の権利、子の権利/それぞれの子育ての仕方
<パートナーへの愛と子供への愛>
フランス人の家族を作る動機/子育てに励む主婦の誕生/子供から自立する母親
第5章 独りでいることは不幸なのか?
<多様化する家族の形>
離婚後の家族の行方/再構築する家族/自分の家族を作らない選択
<孤独と分かち合い>
独りで暮らすということ/分かち合いの精神/個の集まりと他者との繋がり/自分の人生を生きる
あとがき
参考文献
酒巻 洋子(Yoko Sakamaki)
編集ライター、フォトグラファー。女子美術大学デザイン科卒業後、料理学校、ル・コルドン・ブルーに留学のため渡仏。帰国後、編集プロダクション、料理雑誌の編集部を経てフリーに。2003年、再度渡仏し、現在パリとノルマンディーを行き来する生活を送っている。 パリのお散歩写真は「いつものパリ(paparis.exblog.jp)」、ノルマンディーの日常写真は「ノルマン犬猫日記(normanneko.exblog.jp)」にて公開中。 著書に『パリのプチホテル』、『パリにゃん』シリーズ、『フランス人とパンと朝ごはん』、『フランス人と気の長い夜ごはん』(すべて産業編集センター)、『フランス語日記』(三修社)、『秋田犬のおやこ』(翔泳社)など多数。
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