【書籍名】スクープの犬
【著者】平沼 正樹
【判型】四六判
【ページ数】294ページ
【定価】本体1,600円+税
【発売日】2022年8月23日
【ISBN】978-4-86311-337-4
「週刊文倫」の新米記者・糸川瑠花は、敏腕ではあるが曲者の特派員記者・戌井のアシスタントとして、二ヶ月前に都内で起きた殺人事件を追っていた。何者かに女児が連れ去られ、遺体で発見されたという事件だった。「なぜ二ヶ月も前の事件を?」と訝しがる瑠花だが、戌井はその理由を明らかにしない。
―女児殺害事件から遡ること半年前、とある死刑囚の刑が執行された。するとそれが号砲であるかのように、各地で児童殺害事件が起き始めていたのだった。新米記者と曲者特派員が追う、凄惨な事件の真相とは… 装画:平沢下戸 |
第1話 ジャーナリズムの足音 第2話 人のネタに首突っ込むな! 第3話 赤ちゃん泥棒 第4話 イルカのスクープ 第5話 河童からの手紙 第6話 雨の中で見た男 最終話 真実は一つじゃない |
平沼 正樹
1974年生まれ。神奈川県小田原市出身。帝京大学文学部心理学科卒業後、アニメーション製作会社スタジオ4℃へ入社。2005年にウェルツアニメーションスタジオを設立し、日本初となる3Dアニメーション『アルトとふしぎな海の森』を監督。その後、オーディオドラマレーベルを発足し『キリノセカイ』(角川文庫より小説化)、『さくらノイズ』『盗聴探偵物語』『マネーロード』など数々の作品をプロデュース。2019年「しねるくすり」で第6回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『しねるくすり』(産業編集センター/刊)として上梓。他に『いきるりすく』『僕たちの正義』(いずれも産業編集センター/刊)がある。現在は株式会社ウェルツアニメーションスタジオの経営と、小説の執筆に専念している。