概要
時空を超える骨董ミステリー、待望の第2幕!
美術部員の楓と春樹は、迷い込んだ骨董屋「眼球堂」で、絹や金銀の糸で織り上げられた1枚のタペストリーを見つけた。それはかつて春樹が模写した、幻の画家エディス・グレイの絵、そのものだった。
春樹にその絵を描かせた男は、眼球堂に出入りする少女・リラを執拗に追っていることがわかり…。
幻の絵が複製された真の目的とは?
巨大な財団の陰謀と、天才芸術家を襲った悲劇の真実に迫る!
装画:ふすい
目次
一章 迷子の神様
二章 時の少女2
三章 嘆きのレース
四章 神の瞳
五章 瞳に降り、溶ける雪
六章 雪の翼
七章 アイズ
著者紹介
小林 栗奈(Kurina Kobayashi)
1971年生まれ。東京都多摩地方在住。中央大学文学部で図書館情報学を学ぶ。 表の顔は地味で真面目な会社員だが、本性は風来坊。欲しいものは体力。 2015年、第25回「ゆきのまち幻想文学賞」長編賞受賞。 2016年『利き蜜師』で第三回「暮らしの小説大賞」出版社特別賞を受賞し、『利き蜜師物語 銀蜂の目覚め』(産業編集センター)として刊行。 他に『利き蜜師物語2 図書室の魔女』『利き蜜師物語3 歌う琴』『利き蜜師物語4 雪原に咲く花』『骨董屋・眼球堂』『西新宿 幻影物語』(すべて産業編集センター)がある。