発売前
【書籍名】木山千景ノ怪顧録
【著者】嗣人
【シリーズ】木山千景ノ怪顧録
【判型】四六判
【ページ数】288ページ
【定価】本体1,800円+税
【発売日】2025年8月29日
【ISBN】978-4-86311-453-1
「手駒がほしいのでしょう?私なら貴方の役に立つ筈だ。」
怪異をもたらす存在として、死後も恐れられた男・木山千景。
生前の木山は魂の色が視える才能あふれる見鬼でありながら、ひどく病弱だった。少しでも生き永らえるため妖術にすがる木山は、人と怪異の仲立ちを生業とする一族の当主・帯刀燈に弟子入りし、教えを乞う。
顔食みの面、襲いかかる生人形、晩夏の町に現れた雪女…帯刀の元には数々の悍ましい怪奇事件が舞い込んできた。後世に悪名を轟かせる男の苦悩と葛藤の日々を描いた怪異譚。
『夜行堂奇譚』が贈る、もうひとつの執念の物語。
装画:立藤灯
序/七織/雨塚/屍愛/解夏/不坑/番外編・花火
嗣人
熊本県荒尾市出身、福岡県在住。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。 2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす専業作家。著作に『夜行堂奇譚』シリーズ、『天神さまの花いちもんめ』『穂束栞は夜を視る』『カナエトメイ』(産業編集センター)、『四ツ山鬼談』『文豪は鬼子と綴る』(竹書房)、『イヴたちの楽園 藤紫乃女学園の怪異譚』(PHP研究所)など。