概要
まだ中国への旅行が広く解禁されていなかった1980年。シルクロードの入り口である敦煌を目指し、未知なる国を駆け抜けた著者初の中国旅。
さらに8年後、日中共同楼蘭探検隊の一員として参加した、タクラマカン砂漠の過酷な旅。
著者のこれまでの人生の中で忘れ得ぬ二つの旅を振り返り、当時書けなかった事実や逸話を新たに盛り込んだ探検紀行。
椎名誠の旅の原点がここにある。
目次
第1章 まず最初に行けるところまで
1.上海のやさしい洗礼
2.「前進号」に乗って
3.敦煌は砂漠の中にあり
4.ひとむかし前の中国
第2章 いよいよシルクロード
1.福岡経由大連行き
2.蘭州から嘉峪関へ
3.道なき砂漠をただひたすらに
4.オアシスの昼と夜
5.隠されていた事実
6.砂の海の向こうへ
〔付録〕ルチャリブレ探訪記
著者紹介
椎名誠(Makoto Shiina)
1944年東京都生まれ。作家。写真家、映画監督としても活躍。「本の雑誌」初代編集長。『さらば国分寺書店のオババ』(1979年)でデビュー。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。小説、随筆、紀行文、写真集など著書多数。近著に『幕張少年マサイ族』(東京新聞)、『南の風に誘われて』(新日本出版社)、『漂流者は何を食べていたか』(新潮社)など。
広告・パブリシティ
2022/8/1『懸賞なび8月号』書籍紹介&読者プレゼント
読者さまからの声
シルクロードを度々旅し、紀行文を出版した立場から強い関心を 持っています。(80代以上・男性)